当社は、沖縄のランドスケープやグリーンインフラに関する調査・計画・設計などを専門とした造園コンサルタントです。

国道331・332号コバノナンヨウスギ調査・診断委託業務

発注者：民間（発注元：南部国道事務所）

　那覇市奥武山から空港へアクセスする国道331・332号に植栽されているコバノナンヨウスギ並木は、垂直方向に伸長する樹姿が林立し、印象的なゲート空間を演出しています。しかし近年、生育不良や倒伏被害が散見されていたため、危険性がある樹木の抽出を目的に樹木医による街路樹診断を実施しました。
　まずは１本１本の植栽木の状態を確認し、何らかの異常が認められた個体については、さらに詳細な調査・診断を実施しました。また、この並木では定期的に主幹先端部を高さ10ｍの位置で切除していたため、高所作業車による主幹切断部の異常確認も行いました。診断の結果、倒伏の主因を突き止めるとともに今後倒伏する危険性の高い個体を抽出し、伐採の優先度を設定しました。また健全木に対しても、健全性を維持するための方策を提案しました。

調査状況	倒伏する危険性の高い個体の様子
高所作業車による調査	主幹切断部の異常