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令和4年度 防災公園施設設計業務委託
本防災への意識が高まる中、各自治体においては災害時に活用できるマップやマニュアル等の作成が盛んに進められています。沖縄市でも防災マップを作成し、市民の避難場所として市内15箇所の都市公園や緑地等を指定、都市公園においても防災機能の向上を図るため、令和元年より防災施設の導入を進めています。
本業務では、防災公園のモデルとして選定された3公園(美里公園、若夏公園、南桃原二丁目公園)を対象に、防災施設の詳細設計を行いました。今回の導入施設は下記の3施設です。
ソーラー照明灯
平常時および非常時の停電の際にも機能する照明灯として、太陽光をエネルギー源に発電するため、災害発生時における夜間の円滑な施設利用や心理的な安心感を確保するだけでなく、非常用電源としての機能も兼ね備えた施設
スツールトイレ
平常時にはスツールとして使用でき、スツール下に汲取式トイレを併設しているため、非常時には座板を取り外して収納されたテントを取り出すことで、個室機能を持った洋式トイレとして簡単に設営でき、衛生的で安全にトイレを確保できる施設
かまどベンチ
平常時にはベンチとして使用でき、非常時には座板を取り外すことで調理設備のかまどとしても活用できる施設
上記施設の設置にあたり、基礎形式の検討等、設計および施工について必要な資料収集のため土質を調査し、平常時と非常時それぞれでの利用を想定した適切な配置や構造、経済性の比較検討を行いました。また、災害発生時に利用できる防災施設と位置を示した総合案内板や、非常時利用の設営方法に関する防災施設の説明板も併せて検討し、設置しました。
ソーラー照明灯とスツールトイレ |
スツールトイレ付近に設置された説明板 |
非常時には座面を開き、テントを取り出す |
防災設備の配置図を兼ねた案内板 |
かまどベンチと使用方法を記した案内板 |
非常時には座面を開き、かまどとして使用可 |